
私はどうやったらクラさんとの約束である
「鹿児島一のバーテンダーになる!!」
がかなえる事が出来るかを、摸索していった・・・。
無気力な状態ではあったが、前に進んでいかなければ、到底、鹿児島一のバーテンダーになる事は出来ないはずだと思っていた・・・。
こうして足踏みしていても、ほかの人にドンドン先を越されれていくし。
とにかく今の私は、先を見てもがき続けるしかなかったのだ。
そうしているうちに、答えはすぐに見つかったのである。
数冊買った本の中に、確か「有名バーテンダーのいる今時のバー」的な本を読んだ。
その本は、短編小説のように、短編で一人の有名バーテンダーを取り上げ、優れた特性を紹介しつつ、そのお店を紹介していくそんな本だった。
その本の中に、「フレア」という聞きなれない言葉が出てきた。
しかも、その本には名物バーテンダーがいるバーとして8軒ほど紹介されているのだが、そのバーテンダーの作る○○に魅了されたなどと書いてあるのだが、その中の2軒が「フレア」という最新のバースタイルとして紹介されていた。
私はその本を読み終わると、そのフレアというお店の2軒の紹介を何度も読み返した。
その本の紹介では、フレアとはトムクルーズ主演の「映画 カクテル」と同じようにボトルを宙に投げたり回したりしてつくる感覚で作るバーテンダーの技術の事を言うようだった。
私がこの業界に入ってすぐ、私の師匠である、当時働いていた「バナナムーン」というバーのマスターが働いた初日で、私に勧めてきた映画を見た事があったので、私もそれを知っていた。
その技法が、フレアということや実際そんなバーテンダーが本当に存在している事をまったくをもって知らなかった。
鹿児島でも少しマネして作っている光景は見た事があったが、それが集客できるほどの技術にも思えなかったし、実際それをまじかに感じてみたかった。
もしかしたら、クラさんとの約束「鹿児島一のバーテンダーになる」が現実になるかもしれないと、この「フレア」という言葉に、なぜか不思議な期待性を感じたのである・・。
続く・・・。
今日も全てに感謝!!

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