人はなぜ酒を飲むのか??⑲〜062

私はクラさんが、この世を後に去っていった事が本当に悲しかった。

ずっと長く、クラさんの心地良い大きな優しさに甘えていたかった…。
何もしたくないという、無気力な時間が、悲しみと共に私に襲っていた…。
それでも私に時折、喫緊に迫る課題のあの言葉が私に降りかかって来るのだ。
それが「鹿児島一のバーテンダーになる」というあの言葉だった…。
クラさんに感謝を示す事とは、その約束をやり遂げるしかなかった。
「鹿児島一のバーテンダーになる」
私とクラさんが共に共有した時間を大切に出来ることは、この約束を守るしかなかったのだ…。
私は、クラさんが死んで一週間が経った頃、気持ちを奮いたたせ、何かの参考になればと、書店に向かった…。
普段なら、お酒の本などを買うのだが、有名なバーテンダーのいるお店の本や、最近のオススメなバーについて書かれている本を数冊買ってきた。
 
 
自分の今の状況を少しでも変えられる事ができればと、その数冊を熟読していった…。
 
 
なんとなく今思い返せば、指南書というか、哲学的なものを探していたのかも知れない。
 
 
クラさんが居なくなってしまった今となっては、自分が考え、道を模索して追及して行くしかなくなったのだ。
 
 

まるでクラさんが、「教えることは教えた、応援もした、後は新町君が自分で探して行きなさい、君ならできる、頑張ってね!!」と言われているようだった。

 

 

それから私は、「鹿児島一のバーテンダー」になるためを模索するための旅が始まった・・・。

 

続く・・・。

 

今日も全てに感謝!!