
もちろんフーズバーでメニューの充実したお店もある。
しかしお客さんは、基本食事する場所ではなく、あくまでお酒主体に二件目のお店として来店してくださる場合が多いはずだ・・。
だから、ほんどのフーズバーでは、刺身などの、生ものをおいていない場合が多い・・。
食事でも、つまみや、深夜まわって、スナックなどのアフターで提供する食事が多い場合が多い。
フーズバーは、居酒屋の後、人との待ち時間の間、仕事が深夜遅く終わる単身の晩酌を兼ねての食事や、スナックのアフターなど、様々な用途の来客がある。
それ故に、多種多様のケースに答えやすい品構えとなっている場合が多いと思う。

そんなバーだが、人は思い思いにバーへと、足を運ばせる。
仕事などで重くなった荷物を、おろしにやってくる人・・。
たとえ、仕事でのストレスは仕事でしか解決できないことを知っていてもだ・・。
明日のためにと、重くなった荷物をバーの片隅に置いていく・・。
スターバックスの言葉を借りれば、サードプレスなのかも知れない。
仕事と家とのもうひとつの、第三の場所である・・。
仕事や家との間にワンクッションおける場所。
お客さんは、その第三の場所で、身分、地位に関係なく素直に一個人に戻ることが出来るところ、それがバーでなかろうか?
馴染みのカウンターでしか会えない顔ぶれや出会いで、一個人として会話やお酒に酔いしれ、互い互いに緊張から開放され、日常のひと時を忘れることができる素直になれる場所、それが今宵も酒場へと足を足を運ばせる・・。

私がこの業界に入った時、歳の離れた同業者の先輩に
「バーテンダーは聖職だ、お坊さんや牧師さん達と一緒なんだ。」
「極端な話、明日死のうと思っている人が、必ず訪ずれるのがバーだ。」
と教えてもらったことがある・・。
最初は、話が分からなかった・・。
あまりにも極端すぎる話であるからである・・・。
でも、この業界に入って17年近く経験させてもらって、今は分かる・・。

バーテンダーは聖職だ!!
私も17年という経験で数回これかと、思う経験をした・・。
私の先輩のバーテンダーは、お客さんからの要望で、その人の人生最後のお酒を病院に作りに行ったそうだ・・。
言葉は皮肉だが、バーテンダー冥利に尽きる・・。
その話を聞いて、こころから凄いと思えた・・。
そのお客さんにとって、バーテンダーという一人の存在が、どれほど大きな影響力をもっていたのかがすぐわかるからったからである・・。
私も少しでもそういうバーテンダーになりたい・・。
技術力、知識、人間力と常に高め、後輩たちへとつないでいきたいものだ。
私も、人生変えるほどの自分にとって大きな経験がある、次回はそのことについて、執筆していきたい・・・。
続く・・・。
今日もすべてに感謝!!
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